ピカソ(picasso)の代表作『ゲルニカ』は、スペインの首都・マドリード、アトーチャ駅近くのソフィア王妃芸術センターに展示されています。ソフィア王妃芸術センターは、18世紀に建てられた病院を改装してオープンしました。
パブロ・ピカソ pic.twitter.com/UVJF73XCwr
— 美術すき! (@fsc1234567) 2015年9月18日
『ゲルニカ』がこの美術館に展示されるようになったのは、1992年のことです。それまでは同じくマドリードのプラド美術館にあり、その前はMOMA(ニューヨーク近代美術館)にありました。
この作品はスペイン内戦中のナチス・ドイツによる1937年4月26日のゲルニカ爆撃をテーマとした作品で、ピカソはそのたった5日後の5月1日に制作を開始したそうです。
その年のパリ万博博覧会スペイン館に展示する作品を1月に依頼されていたピカソですが、まだ描く作品を決めかねていました。ものすごい集中力を発揮し、ピカソは約50日で『ゲルニカ』を完成。
『ゲルニカ』は縦約3.49m×横約7.77mというかなり巨大な作品です。
その後、内戦に勝利したフランコが独裁政権を樹立すると、ピカソは亡くなるまで公式にはスペインに帰らなかったと言われています。
フランコに絵を没収されることを恐れたピカソは、『ゲルニカ』をMOMAに展示。1981年、フランコとピカソの死後、ピカソの遺志により『ゲルニカ』はスペインに戻ることになりました。
『ゲルニカ』は爆撃の悲惨さを表現した絵ですが、モノトーンで描くことにより、カラーで描くよりも見る者に強烈な印象を与えることに成功しました。
『ゲルニカ』の中に描かれた泣く女のモデルになったのはドラ・マールで、カメラマンの彼女は、『ゲルニカ』の制作風景も写真に収めました。ピカソがドラ・マールをモデルに『泣く女』の連作を描くようになったのは、この作品がきっかけです。
ソフィア王妃芸術センターと言ったらこの作品が浮かぶくらい有名作品なので、サバティーニ館(本館)2階の展示室には人がひっきりなしに訪れます。ソフィア王妃芸術センターは平日の19:00以降や日曜の13:30以降は入場無料なので、その時間をねらって訪れるのも良いかもしれません。
夜はソフィア王妃芸術センターへ。なんと19時以降は無料で入れると。そこを狙ってみんな行列〜。マドリードで唯一したかったことはゲルニカを見ること!隅々までゲルニカ見ました。ゲルニカももちろん素晴らしかったけど、あとはミロとRafael Albertiが印象に残った。 pic.twitter.com/oeKVxN44X5
— さおり (@blue_millet) 2016年11月6日
ソフィア王妃芸術センターには『ゲルニカ』以外にも、青の時代の『青衣の女』、キュビスム時代の『死んだ小鳥』などの作品が別室に展示されていますのでお見逃しなく。
この美術館にはピカソ以外にもダリ、ミロ、タピエスの絵画作品、映画監督ルイス・ブニュエルのドキュメンタリー作品など、スペイン出身のアーティストの作品も多く展示されています。
ソフィア王妃芸術センターにはミュージアムショップの他、ジャン・ヌーヴェル設計の新館にポップなインテリアが印象的なカフェもありますよ。
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