パリ

パリの「ピカソ美術館」で、ピカソの多作ぶりに触れてみませんか?

パリのピカソ美術館の一番の売りは、収蔵品の多さです。ピカソ(picasso)が亡くなる前、フランス政府が物納による相続税『ピカソ法』を認めるようになったため、遺族がフランス政府に作品を大量に寄贈しました。

ピカソが自分の元に遺した作品は約70,000点でしたが、その内、パリのピカソ美術館に収蔵されているのは約5,000点です。

パリのピカソ美術館では、青の時代の作品からキュビスム・新古典主義・シュールレアリスムまで、ピカソの変遷をトータルに学ぶことができます。版画や陶芸、彫刻作品などもありますよ。

親友カサヘマスの自殺に影響された青の時代の『自画像』、『ラ・セレスティーナ』、最初の夫人・元ロシアのバレーダンサー・オルガを描いた新古典主義時代の作品『肘掛椅子に坐るオルガの肖像』、オルガとの一人息子・ポールを描いた『アルルカンに扮したポール』、シュールレアリスム時代に描かれた、ピカソ45歳の時の17歳の愛人『マリー・テレーズの肖像』、写真家で『ゲルニカ』の制作過程を撮影したもう1人の愛人『ドラ・マールの肖像』、晩年のテーマ・画家とモデルの作品『草上の朝食・マネに基づく』……など、見逃せない作品が多く展示されています。

パリのピカソ美術館は2015年のリニューアルにより展示スペースが2倍に増えたため、リニューアルオープン前は約280点だった展示数が約500点に変更になりました。

地下には愛人だったドラ・マールが撮影した『ゲルニカ』の制作過程の写真展示、3階にはピカソが所有していたマティスを始めとする他の画家の作品の展示スペースもありますよ。

 

ピカソ美術館は別名オテル・サレ(日本語で『塩の館』の意味)と呼ばれる17世紀の塩税徴収人の屋敷を利用した美術館で、マレの落ち着いた街並みに溶け込み、ちょっと美術館とは気付きにくい雰囲気です。
そこがいわゆる箱モノの美術館と異なり、作品との距離が近く、アットホームな雰囲気で作品を鑑賞することができます。

内部も、シックなモノトーンのタイルや、屋根裏の梁など、あまりピカソに興味がなくても歴史的な建物に興味のある方ならば楽しめるスペースになっています。

彫刻家・ジャコメッティの弟ディエゴ・ジャコメッティがシャンデリヤや椅子などの装飾を手掛けているので、そこも見どころの一つです。

パリのピカソ美術館の館内には、テラス席もあるカフェスペースやミュージアムショップもあるので、展示を見た後、作品談義に花を咲かせたり、しばし感慨にふけってみたりしてみてはいかがでしょうか。